幸福とは「選択」の問題である。

「自分は幸運だ」と思えば、本当になれる確率が高くなる。(調査結果)

自分が幸せかどうか、どうやって決めるのが正しいのか。

他人に「あなたは幸せそうでいいね」と言われたとしても、自分が幸せだと感じていなければ幸せとは言えないし、逆に「あなたは不幸でかわいそうだ」と言われても、自分は幸せだと思っているのなら決して不幸ではない。

結局のところ、わざわざ人と比べてしまうことで、自分が幸せに思えたり不幸に感じたりとウロウロしてしまうものなんだろう。

あなたのまわりには「自分は幸せだと思う人」が多いだろうか。もしあなたが不幸自慢をしてくる人に囲まれることで幸福感を感じているのであれば、今すぐつきあう人を変えた方がいい。人間は努力によってよりも、環境に左右されてしまう生き物だから。

年配の人が大病院の待合室で病気自慢をしていると、なぜか「より症状が重い人」の立場が上になってしまう。同じように、不幸自慢をしていると「より不幸だと感じている人」の立場が上になってしまう。トップになったところで、ただ勝負に勝っただけで何のメリットもない。

心理学者のリチャード・ワイズマンは、著書『運のいい人の法則』の中でこう述べている。

「幸運な人々は、人生において新しい体験を進んで受け入れる。(中略)彼らは慣習に縛られることが少なく、予想外のことが起こりそうな雰囲気を好む」と述べている。同氏はまた、自分を幸運だと考える人は、人生のあらゆる側面で幸せをみつける(逆に、自分を不運だと考える人は、人生のあらゆる側面で不運さをみつける)。

この考え方を実践するなら、幸せなんていうものは簡単に手に入れられるとわかる。要するに、自分を幸福だと捉えていれば、必然的にあらゆる場面で幸せな選択ができるようになるということだ。

注意すべきなのは必然的に幸せを得られるのではなく、幸せな選択ができるようになるだけ。つまり、幸福は選択できる。

つまり、幸運とは実は、コイントスで偶然勝つかどうかというような「確率」の問題ではなく、「選択」の問題だ。可能性を信じる楽観的な態度で状況にアプローチし、出くわしたチャンスを生かすという姿勢を、あなた自身が積極的に選択するかどうか、ということなのだ。

不幸を嘆く前に、積極的に幸せになる「選択」を自分がしているかを考える。幸せになれるかは自分次第、他人の評価は関係ない。そう捉えれば、随分と生きやすくなるはず。

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