オリヒカで買った服をすべて捨てた

汚職の祭典・東京オリンピックの不祥事がどんどん暴かれていく。招致の段階からすでに疑惑の温床であり、虚言癖の宰相が夏の東京を温暖な気候だとのたまったり、汚染水はアンダーコントロールされていると誰もが分かる嘘を並べたり、先行きは真っ暗だった。

コロナ禍になってからも、開催することを前提に嘘が撒き散らされていく。脳みそがパンケーキでできている宰相は「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証としての五輪」などと、何度も妄言を吐いていた。

この4月には、紳士服大手「AOKI」の前会長・青木拡憲に有罪判決が下された。理由は贈収賄だ。容疑ではない。本人も認めているし、執行猶予はついているものの実刑罰だ。これでもう、今後二度とAOKIで服を買わないことが決定した。

そんなことを考えていた最中、ふとクローゼットを覗くと、そういえばオリヒカで買ったスーツやシャツが幾つかあったことに気づく。何か嫌な予感がして調べてみると、やはりAOKIの別業態だった。このときに感じた気持ち悪さたるや。

憎しみすら抱くオリンピックに関しての贈収賄を認めたAOKI。まさかそんな企業の製品を日々使っていたなんて、自分が汚されたような気がしてくる。もう二度と袖を通したくないので、クローゼットから引っ張り出してゴミ袋につっこんだ。

東京オリンピックを積極的に支持していた企業の製品やサービスは買わないようにしている。例えばパレードでの自社宣伝が非常に不快だったコカコーラ社の飲み物は、買わないし飲まない。

別に不買運動をしようとは思わないけれど、自分が気持ち悪いと感じるものには、明確な拒否を貫きたい。クローゼットから汚職企業の残滓が消えて、清々しい気分になった。

Photo by Unsplash Sarah Dorweiler